8♥︎︎冬の宝本
この季節になると、必ず読みたくなる本がある。
こどもちゃれんじのいつかの12月号、くうまくんのおはなし。
読みたくなる、というか正確には『見たくなる』で、わたしはそのページを一目見た瞬間からもう、心ぶち抜かれてしまったのだ、
クリスマスラバーの(あえてマニアとは言わない)わたしの理想の全てが、その絵には詰まってる。
その絵を見るだけで、ひと冬乗り越えられるだろう。
その絵を見るだけで、一晩なら飢えをしのげるだろう。
その絵を見るだけで・・・
そんな、芸術作品のような本、もとい、ページ。
こどもちゃれんじよ!?
しまじろうの読み物よ!?
まさかそんなものの中に(失礼!)
何年も忘れられないほどの、作品があるなんて。
寒くなってくると、きまっておもい出す。
きっとあの本は、これから何年経っても、わたしの理想であり続けるだろう。
あの景色を、あの家々を、この目で見てみたい。
もしもあの街にモデルがあるならば、何の迷いもなく、訪れる。
そう、私の心を掴んでやまないのは、いつだって、人が作った建物や街の風景なのだ。(大自然、ではなくてね)
たとえそれが、架空のものであったとしても。
さて、今年もそろそろ、あの絵本を出してくるとしよう。