4♥青春の影
夢うつつの中、その夢のBGMでずうっと流れていた曲が、どうしても気になって、
寝ぼけながらわざわざ鼻歌アプリを再ダウンロードしてまで、突き止めた曲。
なぜに、こんなに古い曲!?謎でしか、ないけれど。
もちろん聴いたことはあるけど、タイトルさえも知らなかった。
そして。この曲を検索しつつ、目に留まったのが
「心の旅」byチューリップ。同じく財津和夫さん。
びっくりした。この曲。
この曲は、わたしにとって、愛の曲そのもので。
寝起きに涙がとまらなくなった。
ああ、そこに愛は、確かにあったんだ。
ああ、ここに愛は、もうないんだ。
残酷なまでのコントラストで、悟った。
何年経っても何十年経っても、この切ない気分は、抜けないかもしれない。
いまの大きな幸せが、その切なさの上に、成り立っているとしても、
この気分は決して、忘れられるもんじゃない。
それにしても。「心の旅」は、1973年の曲。
わたしも彼も、もちろん産まれる前の曲。
どうして彼は、この曲を?
そんなバックグラウンドを、想像するだけで泣けた。
そう、この曲こそが、わたしの青春の影。
甘く切なく、けれども確実にこの人生に落としている、影。
青春は終わっちゃいないと思ってた。
けれどもこの曲をカラオケで聴いて胸打たれていた頃とは、
確かに違う世界を生きている。
青春の影に、青春の終わりを意識した、寝起きだった。